■天皇杯で台頭のFWも
この2人だけではない。中盤で圧倒的な支配力を見せるMF山口蛍(32歳、2016年にドイツで活躍)、そして若き司令塔MF齊藤未月(24歳、2021年から2022年にかけてロシアで活躍)は、技術・戦術眼・フィジカルと三拍子そろい、神戸の快進撃を支えている。吉田孝行監督の「脱イニエスタ、脱バルセロナ」の成功は、この2人の存在あってのものだった。
さらにDFラインには、右でも左でも圧倒的な存在感を見せるサイドバックの酒井高徳(32歳、2012年から2019年までドイツで活躍)がいる。また、今季が始まる前に帰国した22歳のFW川﨑修平(2021年からポルトガルで1シーズン半活躍)も、天皇杯3回戦(5-2ジュビロ磐田)での2ゴールの活躍から、8月以降に大きな戦力になる可能性は十分だ。
DF酒井、MF齊藤、山口、そしてFW大迫、武藤と、レギュラーの約半分が「欧州帰り」の神戸。19試合で12勝4分け3敗、得点38、失点14、勝ち点40と、非常にバランスの取れた成績は、この5人に負うところが大きい。