川崎フロンターレのFW山田新が得点への気持ちを高めている。7月4日の練習後に話を聞くと、悔しさと責任感を随所に感じさせた。
7月1日に行われた名古屋グランパス戦は先制点を許す苦しい展開となった。その状況で、鬼木達監督が最初に切った交代カードが山田だった。後半16分に遠野大弥に代わってピッチに立つと、左サイドからチャンスをうかがった。自ら仕掛け、そしてチームメイトからのパスを呼び込み、ゴールへの気持ちを強く見せた。
「気持ちはもちろんありましたし、入ってすぐに失点してしまったので、その中でも1点取れば変わると思ったので、とにかく点を取るという思いでやっていました」
こう振り返るように出場から3分後に追加点を奪われるが、それでも、自身のゴールを逆転のきっかけにしようと奮闘した。
だからこそ、「1点を取れば乗ると思ったんですけど、結果的に取れなかったので、悔しいです」の言葉に込められた気持ちはより強いものとなった。
「特徴は出しながらチャンスまではいけているので、あとは最後のところで、もう1個冷静になれればもっと見えてくると思う。そこで冷静になれれば、2点、3点取るチャンスはあったのかなと」
1点だけでなく2点、3点を取る気持ちを見せたのは、チームを勝たせるストライカーになりたいからだ。