■「ひ弱さ」のない若き日本代表
“永遠のライバル”である韓国相手にまたも3対0の勝利。一昨年来、韓国に対する「3対0」の勝利が続いているのである。
2021年3月25日に横浜・日産スタジアムで行われた親善試合でフル代表が韓国を3対0で下したところから「3対0の伝説」が始まった。
2022年6月8日には今回のU-17アジアカップで戦った両チームが、宮城県仙台で行われた「インターナショナルドリームカップ」で対戦。やはり、日本が7分という早い時間帯にCKから矢田龍之介が決めて先制し、40分に磯崎麻玖(大宮アルディージャ)がヘディングで追加点を決め、さらに後半に入ってすぐの51分には中盤でボールを奪った杉浦駿吾(名古屋グランパス)がそのままドリブルシュートを決めて、3対0と韓国を圧倒したのだ。
この時のU-16日本代表はフィジカルの強さ、決定力の高さなど、これまでの日本チームとは違ったイメージの戦いをした。
これまで、日本チームには「テクニックとパス回しの上手さで中盤でボールを握っていても相手は怖さを感じない」という試合が多かった。とくに韓国相手には試合全般を通じては優位に立てても、開始直後の序盤戦では韓国のパワー、当たりの激しさに劣勢に追い込まれることが多かった。
だが、この仙台で行われた韓国戦ではそうした「ひ弱さ」をまったく感じなかった。高さのある強力FW陣が韓国を圧倒した。