■チームのコンセプト
だが、その後の試合では日本代表は得点に対する意識を一気に高めていった。
2戦目のベトナム戦では2分に道脇が先制した後の2点目は59分の望月耕平(横浜F・マリノス)のゴールまで待たなければならなかった。しかし、3戦目のインド戦では13分に川村楽人(東京ヴェルディ)が先制すると、前半の終盤、41分と45分に名和田が決めて前半を3対0で折り返すことに成功(後半は3点のリードによって守備の意識が曖昧となって点の取り合いとなってしまったが、8対4で勝利)。
そして、決勝トーナメントに入ると、準々決勝のオーストラリア戦では10分に名和田が先制ゴールを決めると、23分に道脇が2点目を決めて大きく優位に立ち、準決勝のイラン戦でも10分に矢田が先制すると、25分には望月の2点目が生まれた。
「早い時間に先制して、さらに2点目を奪って優位に立つ」。それが、このチームのコンセプトだった。