■サブには藤枝のホットラインも選出
監督●黒田剛(FC町田ゼルビア)
高校サッカーの名将からJクラブの監督に転身し、文句なしの結果を残している。チーム全体の守備意識を高めて失点を大幅に減らし、終盤はDFを増やして逃げきる勝ちパターンを構築した。
首位の町田に次ぐ14失点で前半戦をまとめたチームで、ここまで全試合フルタイム出場。勝点獲得に直結するセーブを何度も見せている。クリーンシート11試合は町田を上回る。リーグ最少3位の18失点の権田修一(清水エスパルス)、圍謙太朗(ブラウブリッツ秋田)も評価されるが、チームの成績を考慮してこのブラジル人GKを選出した。
SB●米田隼也(V・ファーレン長崎)21試合出場3得点
両サイドバックとサイドハーフを担い、チームのフィールドプレーヤーでは唯一の21試合フルタイム出場を達成。18節の磐田戦では2得点で勝利を引き寄せ、21節の大宮戦でも1得点1アシストで勝点3奪取の立役者に。2列目からの効果的な飛び出しで攻撃に厚みをもたらし、チームトップの4アシストを記録している。
MF●平川怜(ロアッソ熊本)21試合出場4得点
今シーズンから完全移籍に切り替え、主力が多数移籍したチームをキャプテンとして引っ張っている。3-3-1-3のシステムでトップ下を担い、リーグ3位タイの5アシスト。得点に結びつかなかったラストパスも多く、熊本に欠かせない選手となっている。
MF●久保藤次郎(藤枝MYFC)21試合出場3得点
J3から昇格してきたチームで、3-4-2-1の右アウトサイドを担当。高精度のクロスでリーグトップの7アシストを記録した。得点ランキング首位タイの渡邉りょうとのホットラインは、チームの大きな武器に。
前半戦を白星先行の10位で折り返した群馬で、2列目の右サイドを定位置に攻撃のタクトをふるった。清水エスパルスにアウェイで快勝した6節のゲームでは、1得点2アシストの大活躍を見せた。局面を剥がす打開力があり、クロスのタイミングと狙いどころに優れる。
FW●渡邉りょう(藤枝MYFC)20試合出場11得点
チームも自身もJ2初挑戦となる今シーズン、開幕戦でいきなり2ゴール。DFラインの背後へ巧みに抜け出し、決定力を生かして得点を積み上げる。チーム総得点のほぼ3分の1を叩き出している。
FW●小森飛絢(ジェフユナイテッド千葉)15試合出場7得点
ゴール数だけなら森海渡(徳島ヴォルティス)や石川大地(ロアッソ熊本)を選ぶことになるが、大卒1年目にしてチームの得点源となっていることを評価。スラリとした体形だがフィジカルコンタクトにたくましく、チャンスをしっかりと生かす決定力を備える。