■古橋の質の高い動き

――ペルーが弱かった、ということではありませんよね。

後藤「相手は16日の韓国代表との試合から結構メンバーを変えていたけど、向こうもワールドカップ予選を控えて、本気でやっていたからね」

大住「やや決定力は欠けていた。突破した後にシュートを打つ力がある選手が並んでいたら、もう少し複雑な試合になったかもしれない」

後藤「前半43分に決められてオフサイドの判定でノーゴールになったけど、あのペルーのゴールが認められて2-1にされていたら、どういう展開になったか分からない。むしろそれを見たかったよね。エルサルバドル戦では早々に相手が10人になっちゃったから。もう少し苦戦する場面を見たかったなというくらい、日本が出来すぎ、というよりも強かったよね」

大住「日本の攻撃は、もっと点が入っていてもいいような形ができていたよね」

後藤「トップの選手がもうちょっと頑張ってくれていれば、もっと点数が入っていたはずだよね。古橋亨梧はチャンスがあったけど、決まってもおかしくないヘディングが2、3回あったのに、決め切れなかった」

大住「枠に行かなかったけど、ニアポストで合わせたシュートもあったね。でも、古橋の前線での動きは、すごく質が高いと改めて思ったよ」

後藤「そうだね。ただし、決まらなかったという事実も残るけど」

大住「古橋がボールを欲しい形を、クロスを入れる選手やパスを送る選手がもう少し分かっていれば、さらに打ちやすくなるのかな、と思ったけど」

後藤「だから、この間言ったように、セルティックのセットを見たかったんだけど、交代の手順を見ると森保一監督にはそういう意識が全然なかったみたいだね」

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