日本代表の6月シリーズが終了した。6-0でものにしたエルサルバドル戦に続き、ペルー代表にも4-1で快勝と、最高の形で連勝を果たした。次回の活動となるドイツ代表とのカタール・ワールドカップ以来の「再戦」となる9月もにらみつつ、何が見え、どんな展望が描けるのか。ベテランのサッカージャーナリスト、大住良之と後藤健生が激論を交わした。
■こんな時代が来るとは…
――エルサルバドル戦に続いて、出来すぎにも思えるペルー戦でした。
大住「日本のアタッカー陣が個々に伸びている、ヨーロッパで実績を残して自信をつけているな、という感じを受けたよね。突破した後も落ち着いていて、決定力もある。今回来日したペルー代表くらいの相手なら、何回か攻めれば必ず得点のチャンスはつくれて、それを決める確率も高くなっているという印象がありました」
後藤「そうですよね。去年のカタール・ワールドカップの頃と比べて、明らかにそれぞれの個人能力が上がって、その分、強くなった。3月とは違い、今回くらいコンディションが良ければ、『今回対戦したレベルの相手には当然このくらいできるよね』という勝ち方だったよね」
大住「本当に問題はコンディションだけで、アジアのチームが相手ならほぼ問題ないレベルまで来ているんじゃないかなという気がした」
後藤「ペルーを相手にこんなことを言う時代が来るとは思わなかったけど、今回くらいの相手ならばどうやっても勝てるよな、というような試合だったもんね」