■大迫勇也招集外のFWはどうだったか

 15日のエルサルバドル戦と20日のペルー戦で、森保一監督は招集した26人のうち24人を起用した。ピッチに立たなかったのは3人のGKでもっとも出場数の多いシュミット・ダニエルと、コンディションが万全でなかったMF川崎颯太だけである。プレータイムが短い選手はいたものの、これだけの選手を実戦で試したのは評価されていいだろう。

 その26人が発表された当初、FW大迫勇也の招集外が話題となった。J1リーグで好調さをアピールしていたからだが、2試合を終えた今はどうだろう。

 大迫の不在が、物足りなさを感じさせたところはなかった。

 エルサルバドル戦では、FW上田綺世が4-1-4-1のシステムで1トップに指名された。所属クラブで結果を残してきた24歳は、前線からのプレスでPK奪取し、自ら代表初ゴールを決めてみせた。GK大迫敬介からのフィードを胸で収め、三笘薫へつないで得点の足がかりを作った。

 後半開始早々の自身2点目はVARで取り消されたものの、1トップとしての役割を果たした。そのエルサルバドル戦後にケガで離脱したが、今後につながるパフォーマンスだったと言える。

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