■ジェンダー平等は実現されるべき
FIFAは、日本では前回女子ワールドカップ・フランス大会のスコットランド戦を約600万人がライブで視聴し、2015年大会のアメリカとの決勝戦では数字は1100万人に達していた。これに対して、男子による昨年のカタール・ワールドカップにおけるライブでの視聴者数は約3620万人。2019年の女子ワールドカップの1試合当たりの平均視聴者数は260万人であり、約2540万人だったカタール・ワールドカップの10%に当たるという。
また、今年の大会はオーストラリアとニュージーランドで開催されるのだから、日本とは時差が小さく視聴しやすい時間帯となる(たとえば、グループリーグ最終のスペイン戦は日本時間では16時キックオフ)。
だから、「2%という数字は低すぎるのではないか」とFIFAは主張するのである。
確かに、「女子ワールドカップの放映権料として各国が提示した金額が男子大会の場合と比べて低すぎる」というFIFAの主張はもっともらしく聞える。
“ジェンダー平等”という意味でも、女子の大会がもっと高く評価されてもいい。