■5戦負けなしの仙台が序盤に連続失点
J1昇格候補によるサバイバルで、ベガルタ仙台が手痛い敗戦を喫した。
J2リーグ第20節が6月11日に一斉開催され、7位の仙台は6位のジュビロ磐田とホームで対戦した。両チームは8勝6分5敗の勝点30で並んでいる。J1昇格を目ざすライバル同士の6ポイントマッチだ。
伊藤彰監督が指揮する仙台は、15節のモンテディオ山形戦から5試合連続負けなしである。前節は上位の東京ヴェルディをアウェイで下しており、ミッドウィークの天皇杯では藤枝MYFCを退けた。ここにきてようやく調子をあげてきた印象だったが、この重要な一戦で悪癖が出てしまう。
キックオフ直後の2分、相手FKをGK林彰洋が処理できず、ゴール前にこぼれたボールをプッシュされてしまう。
さらに8分、2021年に仙台でプレーしたMF上原力也のクロスが、そのままゴールへ吸い込まれていく。試合開始から10分も経たないうちに、仙台は2点のビハインドを背負うこととなった。
今シーズンの仙台は、逆転勝利をあげたことがない。追いかける展開では、絶えず苦しんでいる。
3月12日に行なわれたいわきFCとのホームゲームでは、20分の失点が重くのしかかり、0対1で敗れた。J3から昇格してきた相手に、J2初勝利をプレゼントすることになった。
6節のツエーゲン金沢戦では、9分、18分、23分にゴールネットを揺らされ、3点を追いかける展開となる。前半のうちに1点を返したものの、2点目が生まれたのは後半アディショナルタイムで、試合をひっくり返すことはできなかった。