■日本人最多スコアコンビがウイングに

 最終ラインは、紅白戦の通りを一応は予想している。右から菅原由勢板倉滉谷口彰悟森下龍矢だ。CBは板倉を軸に、カタールワールドカップ以来の代表復帰となった谷口のコンビとなるはず。谷口は、紅白戦でダイレクトで前にパスを出してリズムを作るなど“らしさ”を発揮していただけに期待が高まる。

 ただし、最終ラインで変更があるとすれば左SBか。森下は対峙した伊東純也の対応で不安を見せていたことが懸念材料となるかもしれない。また、森保一監督から呼ばれて動き方について細かく指示を受けていたほか、さらに別の機会にそこに谷口も交えての話し合いを行うなど、いくつか要求があったようだ。

 中盤はアンカーに守田英正、インサイドハーフに堂安律旗手怜央が並ぶか。旗手は12日の取材対応で攻撃的なポジションでの起用を望んでいただけに、仮にこのポジションで先発となれば自身の力を見せる絶好の機会となりそう。

 3トップは中央に上田綺世、左に三笘薫、右に久保建英だ。名波浩コーチは「ウイング」という言葉を使って攻撃の指示をいくつか出していたが、三笘と久保は前に仕掛ける役割をより求められることになるようだ。両者はプレミアとラ・リーガで日本人最多スコアを記録したシーズンの直後となるだけに、期待と注目度はかなり上がりそうだ。

 また、SBが攻めるチャンスがあった場面では3人での崩しを要求し、「下げるな!」とバックパスを選択したことへの“叱責”も出ていただけに、攻撃への意識を高めて試合に挑むようだ。

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