5月27日にJ1第15節が行われ、サガン鳥栖はホームで鹿島アントラーズと対戦した。鳥栖は試合終盤に追いつかれ2-2で引き分けたが、3失点目をしていた可能性があっただけに、勝ち点を獲得できたのは大きい。そのピンチを防いだ鳥栖DF田代雅也のスーパーブロックが話題になっている。
鈴木優磨のゴールで同点に追いついかれた鳥栖は、試合終盤で再びピンチを迎える。後半48分、センターサークル付近に打ち上がった鳥栖のクリアボールを、両チームの選手が競り合う。ボールは右にこぼれながら背番号40の足元へ収まった。鹿島のエースFWはペナルティエリア内の様子を伺いながら右サイドへボールを運び、土居聖真へ預ける。
土居は寄って来た樋口雄太へ下げると、樋口から中央を経由してボールは左サイドの安西幸輝へと移動。この間にエリア内へ侵入していた鈴木優磨は、安西がクロスを上げるタイミングでファーへ移動し、流れて来たボールをエリア内中央へ折り返す。
鳥栖のGK朴一圭は釣り出されゴールは無人の状態で、ボールの落下地点では鹿島FW染野唯月が待っていた。染野が足で合わせたシュートはゴールにインするかと思われたが、そこに身を投げ出したのが田代だった。至近距離でのシュートは鳥栖の背番号30の足先がなんとかブロック、逆転は許さない。
ブロックされたボールは打ち上がり、そこにも鹿島の選手がヘディングでゴールを狙ったが枠をはずれGKが回収。鳥栖はそこからカウンターを仕掛け、FW河田篤秀が惜しいヘディングシュートを放つなどチャンスにつなげた。