■5バックに変更して逃げ切りをはかったが…

 ところが、後半に入ると試合の構図が一変する。ホームの大宮に押し込まれていくのだ。

 57分には山田と相良を下げてMF秋山陽介とFWホ・ヨンジュンを前線に入れ、後半開始から出場していたFW中島元彦とホ・ヨンジュンが前線でコンビを組む。しかし、韓国代表経験を持つストライカーの投入も、試合の流れを大きく変えることにはつながらない。

 じわじわと追い詰められていくなかで、伊藤監督は86分に5枚目の交代カードを切る。ボランチの鎌田大夢が退き、CBキム・テヒョンがピッチに立つ。4バックから5バックへシステムを変更し、1対0のまま逃げ切りをはかろうとする。

 ところが、指揮官の思惑どおりにはいかないのだ。

 88分だった。左サイドからクロスを入れられ、ヘディングシュートを決められてしまうのだ。得点者のMF山崎倫には、直前にも決定的なヘッドを許していた。この場面はGK林彰洋の好セーブでしのいだものの、後半は完全に大宮に支配されていた。失点は避けられなかっただろう。

 今節は首位のFC町田ゼルビアが勝利し、勝点を39まで伸ばした。2位の東京ヴェルティは勝ち点32で、3位の大分トリニータは勝ち点30だ。

 ここまで6勝6分5敗の仙台は、勝点24の12位である。上位陣の背中はまだ見えているが、依然として中位から抜け出せない。

 浮上へのきっかけをつかめないまま、前半戦は残り4試合となっている。

  1. 1
  2. 2
  3. 3