【J2「誤算」】ベガルタ仙台、大宮アルディージャMFの88分「劇的ヘディングゴール」でドロー!中位からの抜け出しは叶わず…前半戦あと4試合【戸塚啓のJ2のミカタ】(2)の画像
MF郷家友太のゴールで先制した仙台だったが…  撮影:中地拓也
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■連勝中の仙台は大宮相手に先制

 上位進出の好機を、またも逃してしまった。

 J2リーグ第17節が5月21日に一斉開催され、11位のベガルタ仙台大宮アルディージャとのアウェイゲームに挑んだ。

 仙台は15節のモンテディオ山形戦、16節のロアッソ熊本戦に勝利し、今シーズン初の連勝を飾った。対戦相手の大宮は8戦勝ちなしで、最下位に沈んでいる。仙台にとっては、アウェイでも勝点3を取らないといけない一戦だ。

 前半は主導権を握った。伊藤彰監督も「準備してきたものは出せた」と振り返る。

 32分には先制点をマークする。ボランチのエヴェルトンが左サイドへ展開し、左MF相良竜之介が高い位置でパスを受ける。左SB内田裕斗がオーバーラップして相良をサポートし、ゴールライン際でクロスを上げる。

 ゴール前には中央にFW山田寛人とFW氣田亮真が、ファーサイドにはMF郷家友太が走り込んでいた。内田のクロスは、山田の背中から入り込んだ郷家にピタリと合い、背番号11がヘディングシュートを決めた。対角の中距離パスで相手守備陣を広げ、サイドで数的優位を作り、ゴール前に多くの選手が飛び込む──トレーニングで準備してきたものが、そのままピッチ上に描かれた先制ゴールだった。前半の仙台は大宮をシュートゼロに封じ、1対0で折り返した。

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