■清水は最初に好機を逃し先制を許す
「超アグレッシブ」が、屈した。
J2リーグ第17節が5月21日に行なわれ、ここまで8位の清水エスパルスは首位のFC町田ゼルビアと対戦した。
清水の秋葉忠宏監督は、3日前のジェフユナイテッド千葉戦からスタメンを6人入れ替えた。J2各チームにとっては3連戦の3試合目だが、清水はルヴァンカップに出場しているため、5戦戦の3試合目だ。さらには前節に続いてのアウェイゲームということも踏まえて、スタメンを入れ替えてきたのだろう。4-2-3-1の1トップに入るオ・セフンは、4試合ぶりのスタメンだ。15節の藤枝MYFC戦で鼻を負傷したFWチアゴ・サンタナは、この日はベンチスタートとなった。
前節の千葉戦で、清水は秋葉体制9試合目でリーグ戦初黒星を喫した。連敗は許されず、しかも相手は首位の町田だ。直接対決で勝点差を縮めるためにも、ここまでリーグ最少失点の相手を攻略し、2試合ぶりの勝利を持ち帰る必要がある。
アウェイの町田GIONスタジアムには、試合前から清水のサポーターの声援がとどろく。強力な後押しを受けたチームは、開始早々に決定機をつかむ。ペナルティエリア内左でMF乾貴士がパスを受ける。自らシュートへ持ち込むこともできたが、34歳の経験者はラストパスを選択する。ペナルティエリア内正面へフリーで侵入したMF白崎凌兵がシュートを放つが、バーを大きく超えてしまった。
その後は両チームともにチャンスを作り出せず、31分を迎える。ここでスコアが動く。
清水の最終ラインにロングパスが入り、CB鈴木義宜が町田FWエリキと競り合いながらボールを支配下に置くが、直後にバランスを崩して倒れてしまう。ルーズになったボールに素早く反応したのは、町田のMF平河悠だった。ペナルティエリアへ侵入してくる。飛び出したGK権田修一がコースを消そうとするが、巧みにすり抜けられてネットを揺らされてしまった。