■交代選手も質が向上

 だがセンターバックとGKだけでは守りきることはできない。酒井宏樹明本考浩、さらには荻原拓也を含めた両サイドバック、岩尾憲伊藤敦樹の両ボランチ、そして前線の大久保智明小泉佳穂関根貴大、そして興梠慎三らが、しっかりと守備のタスクをこなし、穴をつくらないのは、アルヒラルとの第1戦で見たとおりだ。浦和の最大の強みはチーム一体の守備、その仕事を誰もが手を抜かずにこなすことにある。

 さらには、シーズン開幕直後には乏しかった交代選手の質の向上、枚数がそろってきたことも大きい。攻撃的なMFの安居海渡、守備を安定させるMF柴戸海、パスに長けたMF平野佑一、そして17歳のドリブラー早川隼平…。さらには、ダヴィド・モーベルグ(スウェーデン)、ブライアン・リンセン(オランダ)、ホセ・カンテ(ギニア)などの外国人アタッカーたちも調子を上げており、この数か月で「戦える」選手層は厚みを増した。

  1. 1
  2. 2
  3. 3