■悩みの種の長距離移動
5月6日のセカンドレグはホーム・アドバンテージを持って戦えるから、浦和が有利なのは間違いない。
ただ、浦和の選手たちは短期間に2度の長距離移動を強いられるので負担は大きいはずだ。つまり、まずリヤドに遠征し、6時間の時差を調整してアル・ヒラルと戦った後、再び帰国のために移動して再調整しなければならないのだ。それに対してアル・ヒラルは1回の移動で済む。
もっとも、サウジアラビアの選手たちはほとんどの試合を国内や中東諸国で戦っているので、日本の選手に比べて移動には慣れていないはずだ。
日本チームは東南アジアなどで戦うために何度も移動を経験しているし、海外移籍して日本代表に選ばれればヨーロッパと日本の間を何度も往復することになる。そうした経験が積み重ねられてきているのだ。一方、サウジアラビアの代表選手たちはほとんどが国内クラブに所属しており、国際試合といってもカタールやアラブ首長国連邦(UAE)など近隣諸国での開催がほとんどなのだ。