J1第6節・柏レイソル戦でのワンプレー【浦和レッズの好調を支える36歳GK西川周作の成長】(1)の画像
気迫のプレーを見せる西川 撮影/原壮史

 日本のサッカー界でも、次々に新しいスター選手が誕生している。だが、年齢に関係なく成長を続ける選手も、日本サッカーを盛り上げ続けている。サッカージャーナリスト・大住良之が、36歳でも成長を続ける浦和レッズGK西川周作に焦点を当てる。

■躍進する浦和

 Jリーグ開幕から第6節までを終え、多くの人を驚かせているのが浦和レッズだ。

 開幕直後はFC東京横浜F・マリノスを相手に、無得点で連敗。今季就任したばかりのマチェイ・スコルジャ監督(ポーランド)がまだチームを掌握しきっていないように見えたが、第3節、今季最初のホームゲーム(浦和駒場スタジアム)でセレッソ大阪に逆転勝利を収めると、以後4連勝。勝ち点を12に伸ばし、ヴィッセル神戸(15)、名古屋グランパス(13)に次いで3位を占めている。ちなみに浦和のJリーグでの4連勝は実に6年ぶりで、2017年、ミハイロ・ペトロヴィッチ監督(現・コンサドーレ札幌監督)時代以来だという。

 要因はいくつもある。新加入のノルウェー人CBマリウス・ホイブラーテンが3シーズン目のCBアレクサンダー・ショルツ(デンマーク代表)と組んで安定した守備と最後尾からのビルドアップを見せていること、最前線で札幌への期限付き移籍から復帰したFW興梠慎三が完全復調のプレーを見せていること、右サイドを圧倒的な力で制圧するDF酒井宏樹の存在感、さらには6試合で記録した8得点が7人もの選手に分散されているというバランス…。

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