■大宮アンジェロッティが3試合連続弾
1対0で迎えた後半開始直後、鋭いタテパスとワンタッチパスの連続からMF高柳郁弥が右サイドを突き、グラウンダーのクロスを入れる。これをFWアンジェロッティが左足ワンタッチシュートで正確にゴールへ流し込んだ。柏レイソルから期限付き移籍中の愛称アンジェは、「3バックの両サイドの裏を狙うのは、練習でやってきたこと。自分たちがしっかりやった結果の得点だった」と、チームのパフォーマンスを評価した。自身は3試合連続得点である。
52分には3点目が生まれる。高柳の右CKを、CB浦上仁騎が頭で合わせた。ヴァンフォーレ甲府を離れてユースまでを過ごした古巣に帰還した26歳は、「あそこを狙うのはオプションとしてありました。高柳選手のボールが素晴らしかったですし、茂木選手が僕の前でブロックしてくれた。僕ひとりで取ったというよりも、全員が役割をまっとうした結果です」と、チーム全体の準備が実ったことを強調した。
大宮はこのまま3対0で押し切った。ホームでは3連勝となり、4節のジュビロ磐田戦に続いてJ1昇格候補から勝利をつかんでいる。
浦上は「僕たちには心強いファン・サポーターがいます。試合前のアップからすごく声を出してくれて、確実にその声が僕たちのパワーになっています」と話した。
ホーム3連勝については、「無敗だった大分に3対0で勝てたのは、大きな自信になります。ただ、J2はそこまで大きな差はないというか、大分さんに勝ったから次も勝てる保証は何もないので。ただでさえ僕たちは連勝ができていなくて、アウェイで勝ててないので、次の試合に向けてまたしっかり準備したい」と、気持ちを引き締めた。
次節は4勝1分1敗で2位の東京ヴェルディとのアウェイゲームだ。チームが合言葉とする「チャレンジャーの姿勢」で、大宮はアウェイ初勝利を目ざす。