【J2「大混戦」】昨季19位の大宮アルディージャがまた「J1昇格候補」を撃破!見事なパス交換サイドアタックからの「完璧な2点目」と26歳CBが語った「サポーターへの感謝」【戸塚啓のJ2のミカタ】(1)の画像
大宮アルディージャを率いる相馬直樹監督  撮影:中地拓也

■「チャレンジャー」の大宮が無敗の大分に快勝!!

 無印のチャレンジャーが、J1昇格候補に快勝した。

 3月25日に行なわれたJ2リーグ第6節で、昨シーズン19位に沈んだ大宮アルディージャ大分トリニータを撃破した。ここまで2勝3敗の大宮に対して、大分は4勝1分の負けなしだ。ホームゲームとはいえ劣勢が予想された大宮だったが、開始3分にいきなり試合を動かす。

 左サイドからMF柴山昌也が低く速いクロスを入れると、大分GK西川幸之介が弾く。ボールは目の前に詰めていたFW富山貴光の身体に当たり、ネットを揺らした。

 柴山がクロスを入れる直前にパスを受けようとした選手が、オフサイドポジションにいた。副審も旗を上げた。それによって大分の選手は動きを止めたが、柴山は自身のパスを自ら拾い、クロスを入れた。この判断の違いが、試合の行方を左右する得点につながった。

 開始早々に先行した大宮だが、その後は大分のボールを握られる。4-4-2のブロックをしきながら前線から規制をかけ、ショートカウンターへ持ち込むこともあったが、ハメられずに剥がされてしまうこともあった。そのなかで前半を1対0で折り返したことで、大宮の勝機がひろがっていくのである。

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