■「チャレンジャー」の大宮が無敗の大分に快勝!!
無印のチャレンジャーが、J1昇格候補に快勝した。
3月25日に行なわれたJ2リーグ第6節で、昨シーズン19位に沈んだ大宮アルディージャが大分トリニータを撃破した。ここまで2勝3敗の大宮に対して、大分は4勝1分の負けなしだ。ホームゲームとはいえ劣勢が予想された大宮だったが、開始3分にいきなり試合を動かす。
左サイドからMF柴山昌也が低く速いクロスを入れると、大分GK西川幸之介が弾く。ボールは目の前に詰めていたFW富山貴光の身体に当たり、ネットを揺らした。
柴山がクロスを入れる直前にパスを受けようとした選手が、オフサイドポジションにいた。副審も旗を上げた。それによって大分の選手は動きを止めたが、柴山は自身のパスを自ら拾い、クロスを入れた。この判断の違いが、試合の行方を左右する得点につながった。
開始早々に先行した大宮だが、その後は大分のボールを握られる。4-4-2のブロックをしきながら前線から規制をかけ、ショートカウンターへ持ち込むこともあったが、ハメられずに剥がされてしまうこともあった。そのなかで前半を1対0で折り返したことで、大宮の勝機がひろがっていくのである。