■仙台はいわきの圧力に苦しみ…
J2リーグは3月12日で第4節までが終了した。
シーズン序盤に苦しみを味わっている昇格候補は、ジュビロ磐田(1勝1分2敗)や清水エスパルス(4分)だけではない。実績のある外国人選手をそろえるV・ファーレン長崎は、2分2敗でJ3降格圏の21位に沈んでいる。柿谷曜一朗が復帰した徳島ヴォルティスも、2分2敗の20位だ。
ここまで1勝2分のベガルタ仙台も、今節は苦い思いを味わった。J3から昇格してきたいわきFCに、ホームでJ2初勝利をプレゼントしてしまったのだ。
豊富な運動量をベースにハイプレスとプレスバックを繰り返す相手に、序盤から主導権を握られた。激しい圧力を受けて、なかなかリズムをつかめない。20分にはCKの流れから、結果的に決勝点となるいわきDF江川慶城の、絶妙コントロールのヘディングシュートを喫した。
仙台の伊藤彰監督は、前節からスタメンを4人入れ替えた。前節の退場で出場停止のキム・テヨンに代わって、同じレフティの内田裕斗が左CBに入った。左インサイドハーフには今シーズン初出場のフォギーニョが立ち、2トップは中山仁斗と遠藤康の組合せだった。中山は2試合ぶりの先発で、遠藤は初スタメンだった。
伊藤監督は選手交代をきっかけにシステムにも手を加え、何とか相手ゴールをこじ開けようとした。しかし、決定的な場面を生かすことはできず、0対1で終了のホイッスルを聞いたのだった。