■横内監督は「踏ん張り切れないのは課題」
90+2分だった。CB中川創がFW河田篤秀を引き倒したとして、レッドカードを受けてしまうのだ。ペナルティエリア手前からの直接FKはブロックしたものの、直後にゴールを喫してしまう。大宮のブラジル人FWアンジェロッティに、GKの股間を抜くヘディングシュートを決められたのだった。
0対1で敗れた試合後、横内監督は「前半は準備してきたことをたくさん出せたが、なかなか点が取れなかった。後半も我々の時間が長かったですし、チャンスもあったと思っています。ただ、それを完結できずにあの時間帯まで来たというのが、課題の残るゲームだった」とまとめた。
これで1勝1分2敗となり、黒星が先行している。55歳の指揮官は「サッカーではこういうことも起こり得るというのは分かっていますが、本当に強いチーム、集団というのはそこで何とか踏ん張れると僕は思っていて、そこを踏ん張り切れないのがまだまだ我々の課題ですし、現在地かなと思っています」と続けた。
フル出場したMF遠藤は、「4、5点は取ってもおかしくない展開でした」と切り出し、「多くのチャンスを作れている。攻撃は少しずつ改善が見られるので、あとはそれを得点につなげられるようにしていけば」と、いつもどおりの落ち着いた様子で話した。
次節は清水エスパルスとの静岡ダービーだ。ゼ・リカルド監督が指揮するライバルも、開幕から4連続引分けと苦しんでいる。果たして、浮上のきっかけをつかむのはどちらのチームか。