■攻勢の磐田を襲った「アクシデント」
J1昇格候補が、苦しんでいる。
3月11、12日に行なわれたJ2リーグ第4節で、ジュビロ磐田は大宮アルディージャとのアウェイゲームに臨んだ。昨シーズンのJ1で17位に終わったチームは、前日本代表コーチの横内昭展を監督に迎え、昨シーズンの戦力を維持したままJ1復帰を目ざしている。
1勝1分1敗で迎えたこの日は、序盤から敵陣でゲームを進めた。12分、FW杉本健勇の右足シュートがゴール左に際どく逸れ、15分にはMFドゥドゥの至近距離からの一撃が相手GK笠原昂史に弾き出される。前半アディショナルタイムにはMF金子翔太が至近距離から狙うものの、これもGK笠原にストップされた。
後半も相手ゴールへ迫る。68分、途中出場のFW後藤啓介が左サイドからのクロスに反応するが、ヘディングシュートは正面を突いてしまう。開幕戦で途中出場から2ゴールを記録した191センチの長身17歳FWは、「(DFから)離れておいて、クロスが上がったタイミングでうまくDFの前に入れて触れたんですけど、ゴールと距離が遠かったですし、正面だったので。決められたらよかったのですが」と、悔しさをにじませた。
81分には右CKから決定機をつかむ。MF遠藤保仁が供給したボールを、CBリカルド・グラッサがヘディングシュートで合わせる。これもGK笠原に弾き出され、セカンドボールに反応した途中出場のMF古川陽介の右足シュートも、大宮右SB茂木力也にブロックされた。
チャンスは作り出したが、スコアを動かせない。勝ちパターンから遠ざかっていくなかで、磐田は最終盤にアクシデントに見舞われる。