■光明となる若手
CB2人が使えなくなったため、第2節の鹿島アントラーズ戦では山村和也と大南拓磨がCBに入り、左SBには橘田健人を起用するというイレギュラーなラインを編成。しかし、その鹿島戦で、今度は山村が得点機会の阻止によって退場処分を受けてしまうのだ。
そのため、第3節の湘南ベルマーレ戦では処分明けのジェジエウと大南がCB。左SBは佐々木という布陣になったが、今度はジェジエウが膝を傷めて56分に交代を強いられ、そのため、急遽18歳の松長根悠仁がサイドバックで起用され、SBに入っていた佐々木がCBに回るというスクランブル状態になってしまった。
ジェジエウの状態によっては、次戦以降もDF陣は厳しいやり繰りを続けるしかなくなってしまうだろう。
幸い、第3節でデビューとなった松長根はいきなり左サイドを駆け上がるなどその能力の高さを見せた。また、左SBで起用されている佐々木も昨シーズンより守備力が大幅に向上した。
たしかに、こうした若い選手たちの活躍は心強い。現在U-20日本代表の一員としてU-20アジアカップに出場しているCBの高井幸大にも、いずれは出番が回ってくるだろう。
だが、やはり最終ラインの安定のためには、もうこれ以上ケガ人は出したくないところだ。