2月11日、今年のJリーグ開幕の到来を告げる富士フイルムスーパーカップが国立競技場で行われ、横浜F・マリノスが2-1でヴァンフォーレ甲府を下した。
昨季J1王者として出場した横浜は、左サイドから何度もチャンスを創出した。その根源となったのが、左ウイングのエウベルと、左SB永戸勝也のコンビネーションだ。昨年も猛威を振るったこの2人の組み合わせは今季も健在。甲府のサイドを何度もえぐった。
ケヴィン・マスカット監督はこの試合で4枚のカードを切ったが、左サイドのこの2人には手をつけなかったことからも、この試合で2人の関係性を崩したくなかったことがうかがえる。
その永戸は試合後、ピッチでまさかの勝利報告をした。その相手は、なんと、ベガッ太。永戸がプロ入りしたクラブであるベガルタ仙台のマスコットキャラクターで、富士フイルムスーパーカップでのマスコットイベント開催に伴って、ピッチレベルにいたのだ。
その姿を見かけるや、永戸は小走りで元“チームメイト”の元に。握手をすると、再び現在のチームメイトの元に戻っていったのだ。
永戸が横浜FMに移籍したのは昨年からだが、そこで選んだ背番号は「2」。つまり、ベガルタ仙台時代の背番号なのだ。J1アシスト王に輝くなど特別な時間を過ごしたクラブだけに、ベガッ太の姿を見つけて駆け付けずにはいられなかったのだ。