「また一歩進んだ感じ」鬼木達監督と脇坂泰斗の言葉から推測される、今季の川崎フロンターレの攻撃の形。「敵陣でサッカーをやるために」、エラー覚悟で取り組んでいることの画像
1月31日に行われた名古屋グランパスとの練習試合でプレーする川崎フロンターレMF脇坂泰斗 撮影:中地拓也

 1月31日、川崎フロンターレが沖縄合宿で2試合目の練習試合を行った。対戦相手は名古屋グランパスで、45分間×3本を行って4-1(1-0、1-1、2-0)で勝利した。

 この試合で特に押し込む時間が長かったのが1本目だった。名古屋は37分のマテウスが直接FKでゴールを狙った場面のほか、FWのキャスパー・ユンカーが下がって起点を作ろうとした場面、また、カウンターでいくつかチャンスを伺おうとしたものの、基本的には川崎がボールを保持する展開になった。

 その川崎で攻撃をけん引したのがMF脇坂泰斗だった。ボールを受ける動きと収まりは抜群で、相手の逆を突くターンで名古屋の複数の選手の重心をずらすなど今季もこのチームの中心であることを見る人に印象付けた。

 その脇坂は試合後、この練習試合について、次のように振り返っている。
「(対外試合はこの合宿で)2試合目だったので、1試合目で出た課題とか、逆にできたところをよりよくしていくというのもそうですし、一人ひとりが積極的に考えて、感じたところを前向きにプレーできたかなと思います」

 この試合について背番号14は、「チームとして、まずは結果を求めて絶対に勝つということ。キャンプのゲームではありますけど、開幕やそのあとのシーズンにつながってくると思うので、そういった勝ち癖だったりとか、一つ一つのゲームにこだわっていく姿勢が求められた」と勝利が前提にあるとした。

 この1本目は15分にセットプレーの流れから得たリードを守って1-0で勝利。その前提条件は達成することができた。

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