■戦術レベルが上がったJリーグ
――他に面白かったチームはありますか。
大住「サンフレッチェ広島のミヒャエル・スキッベ監督は合流が遅れたけど、なるほどこの監督を待っていたのか、と感じさせるチームをつくったよね」
後藤「夏場からの快進撃はすごかったよね。最後は少し息切れしたけど。これまで広島が苦労しながらもつないできた集団的なサッカーというクラブの伝統にも合ったよね。よく来てくれたな、という監督だったよ」
大住「他を見ても、Jリーグの全体の戦術的レベルがすごく上がったと感じる」
後藤「この数年、ずっと上がっているじゃないですか」
大住「例えば、下位ではあったけれど、湘南ベルマーレもすごく内容の良いサッカーをしていた。ただ勢いに乗って走っているのではなく、ポジショニングなどがすごく良くなっていた」
――2022年の日本サッカーの最優秀個人賞と最優秀チームを選ぶとしたら、どうなりますか。
後藤「チームは当然、マリノスでしょ。内容も良かったし、優勝したし」
大住「見ていて気持ちが良かったよね。潔くて、いつでもどんどん攻めよう、何点取ってもまだ攻めようという気持ちがあった」