12月25日、鹿島アントラーズはFW垣田裕暉の期限付き移籍からの復帰を発表した。生え抜きの6年ぶりの帰還が発表されると、SNS上では異例の反応が相次いだ。
垣田はジュニアユースから鹿島の下部組織で育ち、2016年に町田浩樹らとともにトップチームに昇格。ルーキーイヤーはリーグ戦3試合に出場した。
翌17年からは、期限付き移籍が続いた。ツエーゲン金沢では、3シーズンにわたって主力として活躍し、所属最終年には背番号10を与えられた。
2020年からは徳島ヴォルティスでプレーし、加入1年目にはJ2ながら17ゴールを挙げて昇格に貢献。翌21年には、ついにJ1でのゴールを記録した。
昨季はサガン鳥栖にて、引き続きJ1の舞台でプレー。出場時間は減らしたものの、チームで2番目に多い6ゴールを記録した。
チーム事情により6年も期限付き移籍を続けたが、手放さなかったのはクラブが能力を高く評価している証だ。かつて、日韓ワールドカップでゴールを挙げた鈴木隆行も、国内外で期限付き移籍を繰り返し、鹿島に戻ってきたプロ7年目にブレイク。クラブにはその成功体験があり、満を持しての復帰となったというわけだ。