■コスタリカ選手の“ビックリ顔”に「一言」をつける本田解説

 実況のテレビ朝日・寺川俊平アナウンサーから相馬の紹介がされると、「僕も名古屋でプレーしていたんですけどね。相馬さんは知ってるかな」と語るなど、ユーモラスな一面も見せる解説者・本田だったが、基本的には真剣そのもの。左サイドバック・長友佑都からの相馬へのタテパスがずれたのを見ると、「佑都のパスが雑い!」と指摘。さらに、「サッカー業界的には、“雑い”と言います」とそれに追加解説を加えていた。

 この日は、トップ下で出場した鎌田大地にも厳しい指摘が飛んだ。いつもより判断ミスが多く見えた鎌田のプレーには、「鎌田さんけっこう消極的。もっとやりたいようにやればいいのに」、そして「調子良くない」と分析していた。

 さらに、31分、自軍右サイドでSB山根視来が、コスタリカDFのフランシスコ・カルボに吹っ飛ばされてファウルをもらった際には、「いや~、山根さん、負けたくないんですよ。ファウルじゃない可能性もあって」と言い、「ほら、ビックリしてます。こいつに顔を見てください。“全然、ファウルちゃうやん”言うてますから」と、まるで大喜利の“写真で一言”のようにカルボの気持ちを勝手に代弁しつつも、山根への注文を語っていたのだ。

 スコアレスで前半を終えた日本代表だが、後半も得点ができないまま時間だけがすぎ、ついに後半36分には、コスタリカに先制を許してしまう。その際、本田の口から出た第一声は、「とりあえず切り替えろ」だった。

 同点に追いつくべく攻める日本代表。コスタリカの9番、ジェウィソン・ベネットの本田曰く「ウザイ」プレスをかいくぐって、42分、ついに三笘薫が左サイドを突破する。

 その際、本田は「イエス」「イエス」「イエス!」「カモン!」を連呼。ゴールにはつながらなかったが、「三笘さんすごい。センタリング上げると思ったら、あそこまでえぐった」と感嘆していた。三笘に関しては、その後も、「三笘さん、めっちゃいい選手ですね。すごい、本当に。面白いくらい(前に)行けるもん。このくらいの相手なら全然止められない」と絶賛し、だからこそシンプルに早く彼にボールをつけるべき、と語っていた。

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4