■中盤のデュエル王は欠場濃厚

 ボランチ2枚は圧倒的な守備力を誇る遠藤航と攻守に優れる守田英正のコンビが最適だが、遠藤は欠場濃厚の状況だ。コスタリカ戦で右ひざを痛めたことで試合翌日の練習は静養に当てており、翌々日も全体練習に合流できなかった。ドイツ代表にもデュエルで圧倒していたキーマンを欠くこととなる。

 その遠藤のポジションには、2つの考え方がある。一つは、インテンシティを重視して田中碧を使うか、あるいは、攻撃を重視して鎌田大地柴崎岳を置くかだ。

 柴崎が入れば、この位置からパスで前線を狙うことができる。鎌田であればキープ力や展開を生かすことができるが、その場合はトップ下には南野拓実らが入るか。ただ、スペインの攻撃力を考えればドイツ戦同様に田中を置いて入るのがベターだろう。

 2列目は、久保建英、鎌田大地、伊東純也というドイツ戦と同じ並びになるか。ただし、鎌田大地はここまで2戦連続フル出場しているため、そのコンディション次第ではある。

 ただ、11月26日の練習後に取材に応じた際には、「フランクフルトで中2日、中3日でも常に試合に出てたし、今回(W杯)は中3日あるのでコンディションでは心配はない」と、連戦でも問題がないことをアピール。29日の練習後には、「コンディションが悪ければ、それを(コスタリカ戦での不調の)言い訳にしたいくらい」と語り、出場に意欲を示した。

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