■三笘薫の起用法

 1トップは前田大然か。現時点で最もコンディションがいいFWは浅野拓磨だ。ドイツ戦の得点場面だけでなく、コスタリカ戦では質の高いプレスでチームを盛り上げた。

 とはいえ、先述したように、日本代表は後半から勝負に行く傾向があることから、浅野は後半開始時点からの途中出場と考えるのがベターだろう。

 同様に、三笘薫も後半途中からになるはずだ。日本代表の最大の武器を先発で見たい人も多いが、仮に先発すると、三笘が持つ“デメリット”が露呈することとなる。それは、三笘が1人しかいないことだ。後半からフレッシュな三笘を入れて流れを引き寄せたい場面で、それができないこととなる。

 また、前半は耐えしのぐプランの中で、三笘の体力を消耗したくないこともあるだろう。三笘の武器は攻撃力であり、それを最大限チームにもたらすため、指揮官はこれまでの采配のように後半からの起用とするだろう。

 この試合で、日本代表はつなぐことよりも、割り切っての速攻を選択する可能性がある。現地時間の28日の練習では、少ない人数での速攻の練習をしており、その気持ちを高めていた。もちろん、この日はコスタリカ戦翌日で、試合に出た選手はリカバリーメニューとなっていたため、断片的な情報にはなるが、その練習後に取材に応じた田中碧も「割り切って」という言葉を使っており、その意識は高まっているはずだ。

PHOTO GALLERY ■【図表/予想スタメン】気になる三笘薫&久保建英の起用と「3戦連続先発出場」の選手…日本代表、W杯スペイン戦の「予想スタメン&フォーメーション」!■
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