■7位・仙台は猛攻を仕掛けるが…

 山形が8位から6位へ浮上する状況のまま、ふたつの試合は進んでいく。勝点で並ぶ徳島が負けており、仙台は勝てば6位に浮上できる。とにかく1点がほしい状況で、62分にMF遠藤康とFWフェリペ・カルドーゾを投入する。72分には長身FW皆川佑介を投入して前線に高さを加え、後半だけで10本のシュートを浴びせた。秋田のシュートは前半の2本だけという展開へ持ち込んだが、ゴールが遠いのだ。3分のアディショナルタイムを経て、試合終了のホイッスルが響く。仙台の終戦を告げる笛だった。

 2対0のまま推移していた山形対徳島戦は、後半アディショナルタイムに山形がPKを獲得する。これをチアゴ・アウベスが落ち着いて決め、リードを3点に広げる。9000人を越える観衆が声援を送るなかで、山形は19戦負けなしの徳島を破り、J1参入プレーオフに滑り込んだ。

 2得点をあげたディサロは、「僕たちは勝たないといけないので、仙台の結果は気にせずに集中していました」と話した。7月にJ1の清水エスパルスから期限付き移籍してきた26歳のストライカーは、17試合出場で8ゴールの結果を残した。2020年のJ2で18ゴールを記録した得点力を、山形でも見せつけている。

 試合後のピーター・クラモフスキー監督は、「42節が終わったときに、自分たちがどこまで行けるか見ていきましょう、と話してきました。何か特別なことを達成できるように進んでいきたい」と語った。「何か特別なこと」とは、もちろんプレーオフを指しているのだろう。

 今節の結果を受けて、プレーオフ1回戦のカードが決定した。3位のファジアーノ岡山対6位の山形、4位のロアッソ熊本対5位の大分トリニータである。リーグ戦の順位が上位の岡山と熊本が、ホームゲームとして戦う。両試合は10月30日開催だ。

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