■3チームがJ1参入プレーオフのラスト1枠を争った
最終節にドラマが紡がれた。
まずはJ1参入プレーオフ出場を巡る争いである。
10月23日の最終節を前に、勝点62で6位の徳島ヴォルティス、勝点62で7位のベガルタ仙台、勝点61で8位のモンテディオ山形が、6位でのプレーオフ出場を争っていた。徳島と山形は山形のホームでの直接対決で、仙台は12位のブラウブリッツ秋田とのアウェイゲームだ。3チームの運命が決まる最終節は、23日14時03分にキックオフされた。
最初に動きがあったのは、山形対徳島だ。15分、前線からのプレスで相手のビルドアップに規制をかけ、パスミスを誘発してゴール前のディサロ・燦・シルヴァーノにボールが渡る。ペナルティエリア手前でフリーになったディサロが得意の左足を一閃すると、鋭いライナー性のシュートがゴール右に突き刺さった。
20分には試合の行方に大きな影響を及ぼすプレーが出る。徳島の右SBエウシーニョが、2枚目の警告を受けて退場処分となるのだ。
数的優位に立った山形は、後半に入った58分に追加点を奪う。ボランチ藤田息吹が右サイドを突き、ゴール前へのクロスをディサロがプッシュした。
秋田対仙台は、スコアが動いていない。このままふたつの試合が終了すると、山形が勝点64で6位に浮上する。