■ステップアップの時期
どうやら、ハーランドの才能は、父母から受け継いだものが重要な土台になっているらしい。しかしそれだけでは「スーパースター」は生まれない。少年時代にさまざまな競技に取り組んだこと、「適切な時期」(これが非常に重要だ)にオーストリア、ドイツとステップアップしながら経験を積んで成長し、才能を最大限に伸ばしたタイミングでプレミアリーグの雄マンチェスター・シティに移籍、「スーパースター」としての地位をつかんだのだ。
ハーランドは15歳で2部リーグのブリンでデビュー、16歳で1部リーグ強豪のモルデに移り、18歳の誕生日を迎えたばかりの2008年8月にはオーストリアのレッドブル・ザルツブルクに移籍、南野拓実とチームメートとなる。1年半後、2020年の1月にはボルシア・ドルトムントに移籍する。そして2年半のプレーの後、ことし夏にマンチェスター・シティとの契約が決まるのである。