■求められる若手の台頭

 さて、前にも述べたように木暮監督はブラジル戦でも「勝ちに行く」と強気で語っていた。試合をやる以上、勝ちに行くのは当然のことだろう。勝つつもりで戦わなければ、経験にもならない。

 だが、残念ながら、今の日本チームの実力では真っ向勝負を挑んでブラジルに勝つことは難しいのが現状だ。

 現在の日本代表のメンバー構成はブラジル出身で日本国籍を取得した経験豊富な選手と日本人の若手選手の混成だ。

 実際、ブラジルとの第1戦のスタート時のメンバーを見るとGKの黒本ギレルメをはじめ、キャプテンのオリベイラ・アルトゥール、クレパウジ・ヴィニシウス、平田ネトアントニオマサノリと、5人中4人がブラジル出身。唯一の日本出身選手は名古屋オーシャンズの吉川智貴だった。

 だが、黒本は36歳で、同じGKで後半から日本のゴールを守ったピレス・イゴールは42歳。ヴィニシウスが35歳でアルトゥールも32歳。つまり、いつまでも彼らに頼ってばかりはいられないのである。

 彼らが引っ張ってくれている間に若い選手に経験を積ませておかなければならない。その意味では、ブラジル戦では20歳の金澤空や18歳の原田快(FCバルセロナ所属)が出場して、それなりにのびのびとプレーしていたのが救いだったが、将来、本当にブラジルと真っ向勝負するためには、こうした若い世代の選手を育てていくしかない。

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