【J2「抜け出し」】2位・横浜FC「3戦勝ち星ナシ」の“最後の正念場”、5位・ベガルタ仙台はエース・中山仁斗の豪快ヘッドで「6連敗阻止」!伊藤彰監督の「新可変システム」が奏功で再浮上を狙う!!【戸塚啓のJ2のミカタ】(2)の画像
システム変更を断行した伊藤彰新監督(仙台)  撮影:中地拓
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■横浜FCは山形に完敗で3戦勝ちなし!

 2位の横浜FCは、手痛い敗戦を喫した。

 対戦相手のモンテディオ山形は、前節終了時点で8位だ。ピーター・クラモフスキー監督のチームは消化試合数がひとつ少ないが、J1参入プレーオフ圏へ浮上するには負けられない試合だった。モチベーションは高い。

 それにしても、横浜FCは自分たちの強みを発揮できなかった。前半は何度も決定機を作られ、後半はやや盛り返したものの、スコアを動かすには至らない。79分と83分にチアゴ・アウベスにゴールを割られ、0対2で敗れしまった。

 四方田修平監督率いる横浜FCは、これで3試合勝利から遠ざかっている。34節のレノファ山口FC戦は3対1から引き分けに持ちこまれ、前節の栃木SC戦はスコアレスドローだった。そして今節は、2試合連続の無得点である。山形のパフォーマンスが素晴らしかったのは事実だが、横浜FCにとっては厳しい結果となった。

 試合後の四方田監督は「終わったことはもう取り戻せないので、次に切り替えて、残り6試合しっかりと勝ち切れるようにやっていきたい」と話し、「(リーグ戦は)最後のところへ来ていますので、一体感を崩さずにやっていきたい」と前を向いた。

 3位の岡山も敗れたことで、両チームの勝点差は「5」のままだ。気になるのは得失点差だろう。横浜FCはプラス14で、岡山はプラス17だ。勝点で並ぶと岡山が上へいく可能性がある。横浜FCがJ1昇格を果たすには、停滞感をすぐにでも払拭し、もう一度アクセルを踏み込まなければならない。

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