９月１２日、川崎フロンターレの鬼木達監督がオンライン取材に応じた。９月１４日に行われる名古屋グランパス戦を前にしたもので、複雑な胸中を、時に考えながら、時に言葉を探しながら、丁寧に説明した。
本来、この試合は７月１６日に予定されていた。しかし、名古屋はチーム内で新型コロナの陽性者が相次いでおり、“保健所から活動停止するように指導を受けた”と、Jリーグ側に報告。この報告をもって直前に試合は中止となっていた。
しかしその後、この報告は名古屋側の“誤認”だったことが判明し、実際には活動停止の指導は受けていないことが分かった。裁定委員会に取り上げられたことで、さまざまな結果が取り沙汰されたが名古屋に下されたのは罰金２００万円のみだった。
１２日に取材に応じた鬼木監督は、「いろんな思いがある」としたうえで、当時の思いをまずはこう語った。
「裁定委員会で結果が出た時には、選手には試合が次の日だったので“思うあるところは非常に多くあるけれども、まずは自分は目の前の試合に集中したいから、みんなもそうしてくれ”と話しはしてます。当然、そのとき、自分もいろんな思いを話しました」
裁定委員会の結果が出たのは８月３０日。翌３１日に、Ｊ１リーグ・サガン鳥栖戦（等々力）を控えていた。結果は、先述したように罰金２００万円。
「選手にも言いましたけど、正直な話をすれば、到底納得のいくものではない。裁定委員会から結果が出た時に選手に話をしました。ただ、次の日は試合だったからとにかく試合に集中してくれと。自分もそういう形で挑むから」
