■メンバー入りへの意気込みは「もちろん100パーセントです」

 9月7日時点での9ゴールは、J1のランキング4位タイだ。日本人選手では上田綺世(現サークル・ブルッヘ)に次いで2位である。

 カタールW杯のメンバー入りへの手ごたえを、数字で表わすとどうなるか。町野は「それはちょっと難しいですね……」と腕を組み、「意気込みはもちろん100パーセントです」と切り出す。

「僕の実力というか、結果次第で可能性があるところにいると思うので、W杯は狙っていきたいとつねに思っています。そのために、Jリーグで結果を残していかないと。チームのために点を取って、それが9月の欧州遠征に選ばれることにつながれば、と思います」

 E-1選手権では4-2-3-1の1トップを務めたが、日本代表は4-3-3を基本布陣としている。「3トップならCFがいいと思います」と町野は語るが、ウイングにも対応できそうだ。

「足元の技術は多少あるので、挑戦してみたいポジションでもあります」と、本人も控え目に話す。

 4-2-3-1のサイドにも、適応できるのではないだろうか。モデルとなるのはアルベルト・ザッケローニ指揮下の岡崎慎司だ。2列目のサイドを基本ポジションとしながら、クロスボールに対してゴール前へ飛び込んでいく。ディフェンスでもハードワークできる町野なら、1トップだけでなくサイドでの起用も見込めるだろう。

「北九州のときは1・5列目ぐらいでやっていましたし、できないポジションではないですし、使われればやれる自信はあります。守備はあまり得意ではないですけれど、北九州でも求められていましたし、湘南でももちろん求められるところなので、そこを出せればいいかなと思っています」

左右両足が使え、サイドでも活躍が見込める  (C)SHONAN BELLMARE
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