【浦和レッズ】”熱狂的サポーター”から「小さい頃から夢見ていた」と語る”埼玉スタジアムの主役”に 2ゴールを挙げたMF伊藤敦樹がルヴァンカップ準決勝に導く!の画像
浦和レッズMF伊藤敦樹 撮影:中地拓也

■8月10日/YBCルヴァンカップ準々決勝第2戦 浦和レッズ 3―0 名古屋グランパス(埼スタ)

 浦和レッズはルヴァンカップ準々決勝で名古屋グランパスと激突。第1戦は1―1で終わっていたなか、準決勝進出をかけた第2戦は埼玉スタジアムでの試合となった。

 この試合では、Jリーグの定める「声出し応援に関するガイドライン(STEP3)」の遵守を条件として、ホーム自由席(北・南)とビジター自由席で声出し応援が可能。名古屋のスターティングメンバーの発表の際には浦和ゴール裏から大きなブーイングが起こり、浦和のメンバー発表のときは割れるような歓声が挙がっていた。

■伊藤の2ゴールでリードを広げる

 浦和は試合序盤、やや名古屋にペースを握られる格好となった。マンツーマン色の強いプレッシングで蓋をされ、アタッキングサードに侵入する隙を与えてもらえないまま時計の針が進んでいった。

 一方、守備面では、自由を与えられて常に捕まえづらいポジションをとる重廣卓也、そしてライン間と裏抜けの役割を交換しつつプレーするマテウス永井謙佑の3人に苦しめられた。特にライン間に出たパスへの対応は曖昧で、何度かフリーで受けられて前を向かれていた。

 しかしホームチームは、徐々に松尾佑介に向けたスルーパス、そしてそれによって発生するセカンドボール回収という形で攻撃の形をつくる。するとその形から先制に成功する。31分、岩尾憲が松尾へロングボールを送ると、ヘディングで跳ね返されたところを大畑歩夢が拾い、再び松尾へ。背番号11は左サイドからクロスを上げると、飛び込んできたのは伊藤敦樹。正確なヘディング弾でネットを揺らしている。前線への飛び出しによる攻撃参加を得意とする伊藤の特徴が存分に発揮された得点であった。

 その10分後には、CKからまたしても伊藤が決める。岩尾の蹴った山なりのボールに対して、ペナルティエリア中央でフリーになり、ワンタッチボレーで豪快に合わせた。時系列は逆転するが、ハーフタイムに大型ビジョンで流れるリプレイでもサポーターの歓声が挙がるほどのファインゴールだった。

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