■流れをものにできず、再度ミスから失点
ハーフタイム、浦和は関根貴大に代えて小泉佳穂、松崎快に代えてダヴィド・モーベルグを投入した。前半のうちに入っていた伊藤も積極的なドリブルを見せ、前回対戦で出場したメンバーが躍動する。決まらなかったものの、後半の序盤には江坂任が決定機を迎えるなど、ゴールに迫る回数を増やしていった。
しかし、「江坂のシュートが入って1点差になっていれば、何かが起こったかもしれませんでしたが、逆に追加点を取られて突き離されてしまいました」と試合後にコメントしたのはリカルド・ロドリゲス監督。64分には宮本優太が自陣コーナーフラッグでマテウスに寄せられ、パスミスしてしまい永井にカットされる。その流れから永木亮太にシュートを打たれ、1度はGK西川周作が防いだもののこぼれ球を永井に詰められて0-3にされてしまった。
その後には平野が負傷して大久保智明と交代。前回のゲームではアレクサンダー・ショルツが怪我をしてピッチを後にしていたが、今回は2CHがそろって負傷退場となっている。
結局、浦和はスコアを動かすことなく、試合は0-3で終了。内容で優位に立っていた前回対戦とは打って変わって、内容も結果も芳しくないまま敗れてしまった。
しかしあと1試合、名古屋とはYBCルヴァンカップ準々決勝の第2戦が残っている。ここまでの2ゲームでショルツ、柴戸、平野が負傷してしまったが、泣き言は言っていられない。2失点目のきっかけをつくってしまった知念は「絶対勝ちます」と言い放った。最後に勝って3連戦をいい形で締めくくることが目下の最優先事項だ。
8月10日、埼スタで赤い悪魔の逆襲が始まる。