■またしても10番の左足が起点に

 浦和は横幅を広く取りつつ横方向にボールを動かし、相手のマンマークがずれた瞬間を狙って斜めのパスを刺し込んで前進。アタッキングサードまでの侵入方法を確立し、あとはどう名古屋ゴールを破るかに焦点が当てられていた。

 逆にピンチになりそうな場面と言えば、マテウスにフリーで左足を振られるシーンのみだったと言っていい。前半はドリブラーである相馬勇紀の見せ場は少なく、浦和の選手たちはマテウス以外にはそれほど怖さを感じていなかったはずだ。

 ところが、その背番号10に突破口をつくられた。27分に相手スローインの流れから自陣左サイドにてマテウスにボールを持たれ、明本考浩が寄せると、股を通されながらのクロスを上げられる。このボールを受けた永井謙佑にゴール前へパスを送られ、最後は重廣卓也に合わせられて失点を喫した。前回対戦同様、名古屋の背番号10が起点となってゴールをこじ開けられている。

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