■ポイントとなる8月7日の直接対決
川崎はようやく大島僚太が復活した。さらに、今後ジェジエウや登里が復帰し、橘田健人の役割が固定され、さらにチャナティップがフィットしてくれば、再び全盛期に近い攻撃力を取り戻すことは十分に考えられる。「層の厚さ」という意味でも、川崎は横浜FMと同様にリーグ随一のものを持っている。
従って、今シーズンの優勝争いは最終的には横浜FMと川崎のマッチレースとなるのではないだろうか。
そして、実はこの両者の対決は8月7日の第24節という、比較的早い時期に実現する。
その直接対決の時点で勝点差が現在と同じく4ポイント差のままであったとすれば、もし横浜FMが勝って差をさらに広げるとすれば、横浜FMのアドバンテージは大きくなる。一方、川崎としては、その直接対決までの間にどれだけ戦力を上げて、好調時に近づけられるか。そして、その直接対決で勝点差を縮めることこそが逆転優勝のための条件となるかもしれない。
8月に直接対決が予定されているとすれば、7月下旬のE-1選手権による中断期間中に川崎がどこまでチームを立て直せるかが今シーズンの覇権の行方を占う上で重要となる(現在の川崎のチーム状態では、その間に星を落とす可能性も大きいが)。