■エース小川のヘッドで横浜FCが先制!

 前半19分の先制弾は、長谷川と小川のコンビから生まれた。

 アタッキングサードの入り口でパスを受けた小川が、左サイドの長谷川へボールをつなぐ。「竜也くんに出したところでゴールのイメージはできていて。竜也くんがフリーでボールを持って右足に持ち替えた時点で動き出せば、絶対ボールが来ると思った」と小川が言えば、長谷川も「航基が動き出したときには、合わせられる気がしたので。自分のなかでは感覚があるので」と語る。

 CBとGKの間に入り込んだ背番号18へ、背番号16からピンポイントクロスが通る。得意のヘディングシュートで、小川がゴールネットを揺らした。

 6節のヴァンフォーレ甲府戦でも、同じような形から得点が生まれている。彼らにとっては再現性の高いコンビネーションなのだ。

 後半は新潟に決定機なシーンを作られた。58分には本間至恩のコントロールショットがゴールを襲ってくるが、GKスベンド・ブローダーセンが弾き出す。

 押し込まれる展開のなかで、横浜FCはチャンスをうかがっている。飲水タイム直後の70分だった。ブローダーセンがFKを敵陣へ蹴り出し、中盤でボールの奪い合いとなる。長谷川が収めると、渡邉千真が動き出す。35歳の経験豊富なストライカーは、ペナルティエリア内右から右足で逆サイドネットへ突き刺した。サウロ・ミネイロが出場停止、フェリペ・ヴィゼウは直近の天皇杯で負傷していたなかで、渡邉がシーズン2点目をマークした。

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