■8万人超が集った南半球最大のスタジアム

 その予選がようやく終了。試合の翌朝、ジョホールバルのホテルの窓から下を見下ろすと、同じホテルに泊まっていたイラン代表がそばの空き地でトレーニングに励んでいました。オーストラリアとの「大陸間プレーオフ」に備えているのです。

 僕は、この「二度とない」予選を最大限体感するために、2月22日の香港対韓国の試合を皮切りに広大なアジア大陸を飛び回って日本以外のグループも含めて一次予選から観戦し続けてきました。だから、締めくくりとなる「大陸間プレーオフ」も観戦に行くことにしました。

 今回の舞台は、オーストラリア最大のスタジアムであるメルボルン・クリケット・グラウンド(MCG)。リオのマラカナンが改装されて収容力が8万人ほどになったので、10万人収容のMCGは現在では“南半球最大”のスタジアムとなっています。

 そのMCGには8万5022人もの観客が入りました。4年前のアルゼンチン戦の約2倍。伝統的にラグビーやオーストラリアン・ルールズ・フットボール(オージーボール)が盛んだったこの国でも、サッカー人気が高まっていたのです。

(2)へ続く
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