後藤「それで疲れが出て、準々決勝ではニュージーランド相手に苦戦して、延長戦まで戦い、さらに疲れを増した。準決勝のスペイン戦でも、よく120分間戦ったよね、という話で終わり。フレッシュな選手で戦っていたら勝てたかどうかは分からないけど、僕はやはりグループステージ3戦目で選手を休ませるべきだと思ったし、実際にニュージーランド戦の苦戦を見て、絶対にそうすべきだったと考えた。3戦目でガラッとメンバーを替えるのか、グループでの3試合を通じて板倉滉をうまく使って遠藤や吉田麻也を休ませながら戦うとか、出場時間をうまく配分していくことを考えないとね。

 2戦目までに突破を決めて、3戦目に選手を休ませることができれば最高だけど、それは難しいだろうから。性格を考えれば、森保監督が西野さんみたいに3戦目でギャンブルすることはないから、論理的に出場時間を制限しながら、うまく3試合を回していくしかない。すごく難しい作業になるけど、うまくやってほしいね」

大住「選手はそろっているからね」

■日本にはいないネイマールのような存在

後藤「逆に言えば、絶対的な選手は吉田と遠藤の2人しかいないからね。ブラジル代表でのネイマールほどではないけど」」

大住「ネイマールはすごかったね。本当に自由に動き回って、昔のヨハン・クライフみたいなことをやっていたからね」

後藤「最前線にも張るし、中盤に降りてきて組み立てもするしさ。まずいと思ったらファウルもらってFKにするし。ネイマールがいなかったら、ブラジルは大変だよ。ネイマール史上最高、という存在だからね。出てきた頃は有名で人気はあったけど、2011年のコパ・アメリカで見たら、うまいけど好き勝手にやっているだけ。今のネイマールは本当にゲーム全体を素晴らしくコントロールして動かしている」

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