■「お互いに考えていることが合わなかった」
76分にはロングボールへの対応で吉田とシュミットがお見合いをする形となってしまい、ボールを攫われて2点目を献上。
ゴールキーパーのシュミットは1失点目について「コーチングで滑るのをやめさせることができた」、2失点目は「ボールがバウンドしたら自分が出る準備をしておくべきだった」と反省を口にした。「お互いに考えていることが合わなかった」という場面が続き、チュニジアに敗れた。
もっとも、敗戦は守備陣だけの問題ではなかった。
ブラジル戦で露わになった、サイド攻撃に偏っていることの限界は、この日も同じだった。遠藤航の位置を奪いどころとしたチュニジアに対し、日本は中央でボールを持つことができず。伊東純也のスピードが脅威となってチャンスは生まれるものの、1点モノの場面は鎌田が空振りをしてしまったところくらいで枠内シュートは0に終わった。
田中碧、三笘薫、久保建英、堂安律らを投入した後半も、個の力でチャンス手前まで行くものの、チームとしての連動は見られず、その先まで行くことができなかった。