■サポーターの言いたいことは痛いほど分かっていた

 一悶着があったとはいえ、サポーターが言いたかったことは選手たちも痛いほどわかっていた。

 常本は「(鹿島サポーターの)声援の中でプレーする、という夢は叶った」としつつ「また応援してもらえるように、結果を求めて戦っていきたい」と続けた。この日の2ゴールではいずれも大きな役割を果たした彼だが「タイトルを求められるチームでやっているので、敗退の責任を感じている」と言葉を使った。

勝ち抜いた福岡が歓声を浴びる 鹿島アントラーズvsアビスパ福岡(20220611)撮影/原壮史

 今シーズンは海外から復帰した鈴木が“強い鹿島”を再び見せるべく奮闘を続けてきたが、その姿は若いチームに(鈴木もまだ26歳ではあるが)鹿島らしさを少しずつ植え付けている。この日は手厳しいものになったが、声援もまた、それを加速させることになるのだろう。

 

■試合結果

鹿島アントラーズ 2―1 アビスパ福岡

 

■得点

34分 エヴェラウド(鹿島)

40分 仲間隼斗(鹿島)

45+5分 山岸祐也(福岡)

 

PHOTO GALLERY 鹿島アントラーズvsアビスパ福岡 20220611
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