6月6日、日本代表はブラジル代表と対戦し、0-1で敗れた。世界ランキング1位であるだけではなく、最強メンバーをそろえたセレソン相手のPKによる1点差の敗北は、何を意味するのか。ベテランのサッカージャーナリスト、大住良之と後藤健生が徹底討論した。
■負け惜しみではない惜敗
――この1-0という試合を、おふたりはどうとらえますか。
後藤「これまでブラジルとは何度も対戦してきたけど、今までで一番良い試合だったし、負け惜しみではなく、本当に惜しい試合だったね。少なくとも勝点1は取れる可能性があったからね」
大住「守備はすごく良かった。森保一監督も言っていたけど、シュートを打たれても最後で粘り強くブロックする回数が本当に多かったし、守備面はとても良かったけど、攻撃面がちょっと寂しかったね」
後藤「点が入るような攻撃はできなかったけど、何度も攻撃を試みたから守備も頑張り切れた、とも言えるよ。ずっと守っていたら、韓国代表のように大量点を取られていたと思う。ただし、韓国は回数は少ないが、攻めていくとゴール前まで行けたし、1点取ったわけなんだけど」