■「普通」ではワールドカップで勝てない
後藤「アタッキングサードに入るところまでは行くけど、そこからは何もできなかったね」
大住「普通にやっていた、という感じなんだよな。ワールドカップのアジア予選でオーストラリアやサウジアラビアと対戦するならそれでいいけど、ワールドカップの上位進出候補を相手に、普通のプレーじゃダメだよね。端的に言うと、リスクを冒していない感じがする。１人ではチャレンジしていたけど、前線に上がっていく人数、ペナルティーエリアに入る人数を全然増やせなかった。余裕がなかったのかもしれないけど“えっ、そんなに？”というくらいの数の選手が出ていかないと、とてもじゃないけど点を取る形には至らないよね」
後藤「難しい選択だよね。リスクを冒していたら、カウンターでやられたかもしれないし」
大住「森保監督がブラジル相手でも勝つために試合をすると言うのなら、リスクを負うしかないと思うんだよね。普通にやって勝ちたいというのは、無理だよ。個々のテクニックもスピードもパワーも、それから経験も違うんだから。
もしかしたらワールドカップ第３戦のスペイン戦が、絶対に勝点３が必要な状況になるかもしれない。そういう試合で、リスクを冒せばここまでできるとか、リスクを冒しても守備は崩れないとか、そういう感触をつかめなかったのはちょっと残念だよね」
