■6月2日/キリンチャレンジカップ 日本代表 4ー1 パラグアイ代表(札幌ドーム)
サッカー日本代表が、南米の強豪・パラグアイ代表を相手に快勝を収めた。前半36分に先制点を決めたFW浅野拓磨、その浅野の先制点をアシストし、それ以外でも三笘のゴールもアシスト、豊富な運動量で攻守ともに活躍したMF原口元気。
左サイドで存在感を発揮し、MF鎌田大地のゴールをアシストしたMF堂安律。そして圧巻の攻撃能力を見せつけた鎌田、この日も左サイドで無双した三笘薫、4点目となるミドルシュートを決めたMF田中碧。そして初招集ながらも高精度の左足のパス、空中戦の強さを見せつけたDF伊藤洋輝など、パラグアイ戦で輝いた選手は多い。
そんななか、この日のゴールマウスを任されたGKシュミット・ダニエルも強いインパクトを残したひとりだろう。前半28分の相手DFブラス・リベロスの強烈な左足ミドルシュートを華麗なセーブで弾き出したシーンなど、高いボールストップ能力を見せた場面もあったが、より注目されたのは、彼の足元の技術だ。かつてより足元の確かな技術が高く評価されているシュミット。この日も安定感のあるボールタッチ、そして冷静で正確なパス技術を見せてくれた。
スタンドから感嘆の声が上がったひとつは、後半13分のプレー。バックパスに対しダイレクトで、左サイドに張る三笘へ鋭いミドルパスで返したのだ。その後も、アンカー板倉滉に鋭いグラウンダーのタテパスをつけるシーンがあり、このプレーのあとには、この日フジテレビ系の試合中継で解説を務めていた小野伸二も「しかし、キーパーのパスの技術も……」と驚いたような声を上げていた。